今回紹介する本は,「まんがでやさしくわかるNLPコミュニケーション」です.
NLPとは
NLPとはNeuro Linguistic Programing(神経言語プログラミング)のことです.
コミュニケーションをプログラミングのように捉えており,言葉が知覚されてからどのようなイメージを与えるのかということを主題においているメソッドです.
心理学の一種であり,セラピーの分野で有名だった3人の天才セラピストを参考に体系化された心理学です.
コミュニケーションの方法論として書かれており,ミスコミュニケーションを減らすための手法でもあり,自分の思いを上手く相手に伝えるための方法として有用であると言われています.
方法論ですので,法則化されていることで,誰でも取り組みやすいという特徴があります.
本書の構成
主人公は,父親の経営するスーパーマーケットを突如継ぐ事になった,女性です.
もともと働いており,順調に昇進していましたが,急遽スーパーの社長となり,自分が働いていた際の知識を元に業務成績をあげようとしますが,そこで従業員とのコミュニケーションがうまくとれないという壁にぶち当たります.
この壁を超えるべく,NLPを学びながら社長業を成功させていくストーリーが漫画で描かれています.
「まんがでやさしくわかる」というタイトルですが,漫画で書かれている部分は,10%程度です.
残りの9割程度は,文章と図で構成されています.(笑)
漫画の部分だけで理解するのは難しく,漫画の部分では,社長が実際にNLPを元に従業員と接しているリアルな使い方を見ることができるという感じです.
確かに,漫画があることでわかりやすいなという感じはしました.
感想
正直,NLPという言葉はこの本を読むまで知りませんでした.
しかし,読んでみるとコミュニケーションをとるときに知っておくと便利だなということばかりでした.
特に,理学療法士として患者さんに接するときには,患者さんの意欲を引き出そうとする時に有効的に使えるのではないかなと思います.
内容的には,良くアルバイトや社会人の研修で言われるような内容なのかなと思っていましたが,私達が考えているコミュニケーションとは一味違う印象がありました.
私なりに考えた結果,このNLPを用いることでコミュニケーションで起こりうるコミュニケーションの齟齬(噛み合わないこと)を格段に減らすことができると思います.
人はみな違う.
当たり前のようにわかっていることですが,この本を読んでから振り返ってみるとびっくりするほど,自分の当たり前を他人に押し付けるような会話を普段からしているんだなということに気づきます.
なるほど,これが大きなミスのきっかけか・・・
と思えます.
また,個人的に興味深かったのは,NLPを熟知することで,他人のモチベーションを上げることも可能だということです.
NLPを用いることで,自分の気持ちを伝えることももちろん,他者の気持ちを汲み取ることも可能となります.
他者の気持ちを汲み取り,良き相談相手になれることで,自分が伝えたいことをすんなりと伝えることができるようになります.
ぜひ皆さんも読んでみて,NLPをマスターしましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!